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最近のエントリー

定期健診

09年07月16日

犬や猫などの伴侶動物たちも人間と同様に健康診断は非常に重要です。特に動物たちは人間と違って言葉で自分の体調を伝えることができず、病気が重症になってしまうまで症状を示さない子も多くいます。また、人間と同じように伴侶動物達も高齢化が進んでいます。高齢化が進むことで心疾患、腎疾患、肝疾患、腫瘍性疾患などが必然的に増えてきます。定期健診を受けることでこれらの疾患を早期発見できる可能性が増えてきます。早期発見が出来れば、治癒または早い段階での進行防止が可能となります。
また、もう一つ定期健診の重要な意義としては、健康なときの状態を把握できる点も挙げられます。病気なったときには検査の結果も異常を示すことが多いのですが、元気な状態での値と比較することで異常なのか正常なのかを判断する場合も多くあります。
健康診断には一般身体検査、尿検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などがあります。動物種、品種などによって好発疾患の違いががあるので、獣医師と相談して検査をしましょう。

肛門嚢炎

09年07月16日

肛門嚢とは、肛門に向かって4時と8時の位置にある袋で、においの強い分泌物が産生されます。この分泌物は身の保全やテリトリーマーカーとしての役割があると考えられ、排便時や恐怖を感じたときなどに排泄されます。
この分泌物が肛門嚢内に貯留し変敗して粘膜を刺激し、炎症が起きる疾患が肛門嚢炎で、細菌感染が主な原因となっています。肛門嚢炎にかかった犬は肛門部を気にして頻繁にかいだり舐めたりします。また、肛門部を地面にこすりつけたりすることがあります。うまく排出できない状態が続き、排出管が閉塞するとやがて破裂してしまったり、肛門が圧迫され便が順調に排泄されなくなることもあります。
 通常、正常な肛門嚢でも分泌物をためては排泄するのを繰り返していますが、自然に排泄できない場合は空にしてやる必要があります。
肛門嚢炎は、小型の室内犬において発症が多いといわれています。これは、運動不足と排便頻度の制限のために起こると考えられています。また、肥満によって肛門の筋力が低下している犬でも分泌物がたまりやすくなります。肥満の予防・十分な運動が肛門嚢炎の予防には大切です。