南が丘動物通信

学会ブログ

各種シンポジウム、セミナー、学会参加情報、最新の獣医療などを掲載。

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9月27日本阿彌先生による犬の脛骨骨折デモンストレーション 22年09月29日

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社デピューシンセス事業本部 VETグループ主催。東京大学の本阿弥 宗紀先生の骨模型を使用した整形外科デモンストレーションと手術画像の鑑賞でした。今回は脛骨粗面の固定に関するもので、ふだん当たり前に行っている脛骨粗面の骨折、脛骨粗面の転移術のピンをうつ方向、テンションバンドワイヤー作用する点を理論的に指導してもらいました。デモンストレーションで画像も良く見えたため、あらためてもう一度固定法について考えることができて勉強になりました。

S.S

8月24日・25日JAHA国際セミナー・腎臓病学 22年09月02日

JDFoster,VMD,MS,DACVIM  Friendship Hospital For Animals

~腎臓を守るために知っておきたいこと~ 1日目慢性腎不全の急性増悪・2日目糸球体腎炎と蛋白尿

アメリカよりZOOMを使った国際セミナーでした。講師はIRiS(国際獣医腎臓病グループ)のメンバーで、いろいろと再確認させていただくことが多くありました。1日目では腎性2次性上皮正体機能亢進症のCT画像が強烈な印象を受けました。実際ラバー・ジョウを経験したことがないのですが、顎だけでなく頭蓋骨も骨吸収され脳を取り囲む骨もスカスカになっていました。PTHの計測による評価方法も理解でき良かったです。腎臓の状態が悪化してもいかに快適に生活させてあげられるかという課題に取り組み努力していきたいと思います。2日目は糸球体腎炎につての講義でのトピックに凝固亢進が起こるのは尿蛋白/クレアチニン比が高い症例や低アルブミンになっている症例だけではないことAT3が低くなっていなくても凝固亢進が起こることは少し驚かされました。AT3のチェックも含め全体の状況を把握しながら抗凝固剤を選択し糸球体腎炎の悪化をできるだけ防いでいきたいと思います。

IRiSからはたくさんの情報をいただいてきましたが、さらに新しい情報も得ることができ、クライアントに進んだ治療を提供したいと思っております。

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S.S

第26回日本獣医がん学会 22年08月10日

 年に2回開催される日本獣医がん学会の第26回学会は、東京での会場開催とオンラインのハイブリッドによる開催でした。会場に赴くことはできませんでしたが、オンラインでじっくりと聴講することができました。メインテーマは腫瘍性疾患に対する緩和的手術ででした。腫瘍に対するの外科手術には、根治手術や緩和手術などがあります。根治手術とは治癒を目的とした腫瘍の広範囲切除ですが、緩和手術とは根本的な腫瘍に対する手術は行わず患者の生活の質を維持あるいは改善するために実施する手術です。周術期の管理では疼痛管理に加えてミダゾラムが有効なことを知りました。呼吸器腫瘍に対する緩和的手術では気管切開や永久気管開口術の方法について講義していただきましたが、いずれも緊急的な処置であり迅速に行うため、麻酔や手技について熟知しておく必要性を再確認いたしました。膀胱腫瘍における尿管ステント設置についてはガイドワイヤーやステント設置をとても丁寧に分かりやすく解説していただきとても勉強になりました。

T.S.