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猫ちゃんの特発性膀胱炎
24年07月12日
猫ちゃんの下部尿路(膀胱や尿道)疾患である膀胱炎では「特発性膀胱炎」と呼ばれるものが1番多く、再発率も高いです。
「特発性膀胱炎」とは、細菌や結石、腫瘍、奇形などではなく、原因が明らかでないものを言います。
無治療でも1週間程度で改善することもありますが、繰り返す場合や症状が重い場合は猫ちゃんのQOLの低下や炎症により尿道閉塞などを起こす可能性もあるため早めの治療が必要です。
要因としては、ストレス、ドライフードのみの食生活、肥満、飲水量が少ないなどが考えられます。
症状は、長時間の排尿姿勢、有痛性排尿(唸ったり、鳴いたりする子もいます)、頻尿、トイレ以外での排尿などがあります。
このような症状がある場合、尿検査や画像検査、血液検査等を行い、結晶や結石、腫瘍、細菌感染、奇形などが明らかにない場合特発性膀胱炎と診断します。
治療法は、トイレや飲水装置などの生活環境の改善、ウェットフードへの変更、お薬(三環系抗うつ薬、抗生剤、鎮痛剤など)の使用などが主です。
猫ちゃんのQOL維持のため、膀胱炎の症状があれば早めにご相談ください。
また、お家の猫ちゃんのトイレなどの環境(例えば、猫ちゃんのトイレは猫ちゃんの数+1つ)を1度見直してみましょう!
M.I.