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ネコちゃんの心筋症を早期発見しましょう
25年03月19日
ワンちゃんの心臓病では、健康診断などで心雑音が聴取されることで発見され、治療を開始することが多いです。一方、ネコちゃんの場合(特に肥大型心筋症)は無症候であることも多く、肺水腫や胸水による呼吸困難や動脈血栓塞栓症による下半身不随などの緊急的な処置を要する状態になって初めて発見されることが多くあります。
ネコちゃんの心筋症の診断には心エコー図検査が推奨されますが、その前段階として、採血だけで検査できる心臓のバイオマーカーが注目されています。心臓のバイオマーカーのひとつであるNT-proBNPは心筋の伸張と負荷の指標であり、心臓の筋肉に負荷がかかると上昇するため、高値であれば心筋症などの心臓病が疑われます。
肥大型心筋症は中年齢〜高齢のネコちゃんに多く、いくつかの品種(メイン・クーン、ラグドール、ブリティッシュ・ショートヘア、ペルシャ、ベンガル、スフィンクス、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、バーマン)では罹患するリスクが高いと考えられています。
当院ではネコちゃんの健康診断の一環として、NT-proBNPの検査を実施しています。もちろんワンちゃんも検査可能です。気になる方は獣医師までご相談ください。
Y.O
紐状異物による腸閉塞
25年03月01日
犬も猫も紐で遊んでいるうちに食べてしまい腸閉塞を起こしてしまうことがあります。特に若い猫では頻繁におこり、発見が遅れてしまうと小腸広範囲にわたり裂けてしまうリスクのある厄介な異物です。今週は糸によるひも状異物が2頭続けて連れてこられましたので皆様に注意を促すためにもご報告させていただきます。猫では舌根部に糸が引っ掛かっている場合もあります。開腹すると小腸はアコーディオン状にひきつれており移動させることが困難です。発見が早いと厄介な状態にまで進んでしまわないうちに対処できます。写真は舌根部の糸。アコーデオン状の腸管、摘出した異物です。猫はひかり物も大好きで今週は糸のついた裁縫針を食べた症例もあり裁縫をされるときは、十分気を付けてくださいね。 S.S