南が丘動物通信トップ

最近のブログ

カレンダー

2009年08月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のエントリー

角膜潰瘍

09年08月17日

角膜潰瘍とは、角膜上皮の欠損、さらには深部実質の欠損です。
原因には外傷が原因となります。角膜潰瘍になりやすい素因として、睫毛の疾患、ドライアイ、まぶたがうまく閉じれないことなどがあげられます(短頭種に多い)。
ネコの場合にはヘルペスウイルスが関与することがあります。
角膜潰瘍では細菌感染が伴うことがあります。細菌感染が起こると細菌が角膜を溶かしたり、それに伴う炎症によってさらに角膜が溶けてしまい最終的に角膜に穿孔を起こしてしまうことがあります。
角膜の表層の潰瘍であれば、頻回の抗潰瘍薬の点眼で治ることがありますが、角膜の治癒が遅延し、穿孔したり、深部にまで及ぶ外傷であれば、外科手術の適用になります。
角膜潰瘍は素早い対応が必要となりますので、目を痛がったり、しょぼしょぼしていたらすぐ診てもらうことが重要です。