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胆汁酸の測定
19年01月27日
胆汁酸とは肝臓でコレステロールから生合成され、コレステロールの排泄、脂肪や脂溶性ビタミンの吸収や胆汁分泌にかかわっています。胆汁酸は腸肝循環といって胆汁として腸に放出されたのち門脈を経由し肝臓に戻り、また胆汁として腸管に放出されることを繰り返しています。血液検査における胆汁酸はビリルビンよりもより鋭敏に腸肝循環の障害が反映され、この循環を傷害する疾病、例えば門脈体循環シャントの検査に今まで用いてきました。
以前は検査を外注しておりましたが、少し前に導入しましたFUJI DryChem Immuno AU10Vによって院内で胆汁酸を測れるようになっております。院内で測れるようになったことで門脈体循環シャントのみならず、胆嚢粘液嚢腫や膵炎に伴った胆管閉塞の評価を早期にできるようになり、また閉塞の解除も評価できるようになりました。今後しっかりご説明をさせていただきより良い医療につなげていきたいと思います。K.Y