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犬の分離不安症
15年03月26日
分離不安症とは最も愛着を感じているヒト(あるいは複数のヒト)と別れた際に認められるストレス反応である。一般的に飼い主という愛着を多く感じるヒトが外出した時、あるいは外出を予測できた時に不安行動として①破壊行動②過剰な吠え③排泄行動等を示す。潜在的に恐怖、不安、飼い主への過度の愛着、適切な社会との関わりあいの不足等が関連していることが多い。ストレス行動としては、飼い主の香りが付いているものや出入り口付近での破壊、自傷行動、逃避を試みる行動、過度の吠え、不適切な場所における排泄行動、常同行動、過度の流涎、食欲不振、多飲、過食、誤食等報告されることが多い。分離不安症の犬は飼い主が出掛ける準備をすると、震える、流涎、過度の後追い行動、呼吸速迫、飼い主を見続ける、閉じ込められる場所にいくのを拒む、攻撃する等の行動をとる。
早急に結果が求められる場合、例えば無駄吠え早急に止めさせないと隣人に訴えられてしまうようなときは積極的に薬物療法と取り入れていく必要性が考慮される。まずは、環境修正、行動修正から行い、それでも改善の余地がなければ抗鬱剤や抗不安剤等による治療を実施していく。
D.T