今回のセミナーは獣医循環器認定医である石川 泰弘先生に
診察時において心雑音が聴こえた際のアプローチ に関して聴講しました。
一般的に心疾患を見つけ出すことは簡単ですが、診断名を下すのは難しいことも多いです。
診察時は呼吸状態や肺音、心音、飼い主様の話を事細かに聴取することでヒントを得ることができ、病態を把握することが大切です。
その後は血液検査(特殊なものでは心筋バイオマーカー)やレントゲン検査、エコー検査が有用となってきます。
レントゲン検査は瞬時に肺野の状態や心臓の大きさを理解しやすく、エコー検査では心臓機能の評価に特化しています。
順を追って検査することで貴重な所見を見逃すことなく診断に至ることができます。
当院でも心臓疾患、呼吸器疾患の患者さんは多く見受けられます。早期の診断・治療が奏することが多々あります。
日々の診察において聴診することは必須であると改めて実感しました。
H.F