南が丘動物通信

1月23・24日 第2回日本獣医がん学会 10年01月24日

大阪で開催された第2回日本獣医がん学会に参加させていただきました。
今回のメインテーマは組織球肉腫でした。組織球肉腫の診断法、治療法、予後についての情報はある程度確立されつつありますが、未だ不明な点もあり、今まさに議論されている腫瘍です。組織球肉腫に対する最先端の情報を多く聞くことができ、非常に有意義な二日間となりました。

1月21日 葉月会セミナー 10年01月21日

犬猫の膵炎(後編) 
アイデックスラボラトリーズ 平田雅彦先生

今回は犬猫の膵炎の診断と治療法について講義して頂きました。Spec cPLとSpec fPLの測定により昔に比べて膵炎の診断は容易になりましたが、この指標を鵜呑みにして診断してはいけないことを再認識しました。

1月16・17日 JAHA国際セミナー 10年01月18日

インターベンショナル・ラジオロジー
Animal Medical Center(New York) Dr. Chick Weisse、Dr. Allyson Berent

今回は、近年動物医学領域でも行われつつあるインターベンショナル・ラジオロジー(IR)について講義して頂きました。IRは、X線透視法や超音波法などの最新の画像技術を利用して、ステントや化学物質(抗癌剤や塞栓物質など)などを血管やその他の構造物に選択的にアクセスすることにより送り込む方法で、極めて低侵襲性であり、また今までの治療では困難であった症例に対する新しい治療法としても期待されています。現在よく行われるIRとしては、気管ステント設置術、先天性肝内門脈体循環シャントに対する塞栓術、腫瘍に対する化学塞栓術などがあり、この技術は今後様々な症例で応用されていく事と思われます。

1月16日 葉月会セミナー 10年01月17日

症例検討会
酪農学園大学 廉澤 剛教授

今回は
先月の手術症例のビデオ解説
猫の副腎腫瘍
についてご解説頂きました。

猫の副腎腫瘍は、普段あまり目にする事のない疾患ですが、
だからこそ、いざ巡り合った時の対策が必要であり、
今回の症例検討で得られた知識を、今後の診療に役立ててゆきたいと思います。

1月15日 iVEATセミナー 10年01月15日

Dr萩尾の実践心エコー:入門編⑤
宮崎大学・獣医外科学教室 萩尾 光美教授

実践的な心エコー法について教えていただきました。心機能障害をもっている心臓病は必ず拡張機能障害をともなっており、その評価としては左室流入血流の測定が適しています。しかし、より詳細な拡張能の評価をするためには、組織ドプラ法が必要となってきます。、ちょっと難しい講義内容でしたが、心機能を評価するためにはぜひともマスターしたい手技であります。

1月11日葉月会セミナー 10年01月12日

消化器疾患とその内科的治療方法
亘 敏広先生 日本大学・生物資源科学部・臨床獣医学研究室教授
消化器症状とそれに応じた治療法を教えていただきました。
なかでも柴犬の炎症性腸疾患(IBD)についてのお話を興味深く聞きました。東京大学の大野先生の報告にもありますがやはり特殊なケースが多いようで、日本大学における柴犬のIBDの治療成績、反応などについて教えていただきました。柴犬ははじめから積極的治療していかなければいけないと改めて再認識いたしました。また猫の巨大結腸に黄色ワセリンを投与することもあたらしい知見でした。