南が丘動物通信

9月27~29日 日本臨床学フォーラム 13年09月30日

東京で開催された上記学会に参加してきました。今回も日本およびアメリカで第一線でご活躍されている先生方の講演が目白押しでした。犬や猫においては、下痢や嘔吐といった症状を飼い主様が発見して病院に来院されるケースというのが非常に多いです。そういった症例には消化器系に作用する薬を使用することが多いですが、それらの薬の作用機序や使い方といった講演では、会場が満員になるほど関心が高い分野なんだと実感しました。非常にわかりやすく、今後の診療に役立てる内容でした。

9月8日 志学会セミナー 13年09月09日

外科的DIC及び胆嚢外科&会陰ヘルニア
HJS代表 手術屋 
中島 尚志先生

今回はDICの外科的アプローチや胆嚢外科、会陰ヘルニアの手術方法について学びました。
 DICは何らかの基礎疾患に起因する血管内凝固であり、その基礎疾患に対する外科的アプローチをする際のリスクや考慮すべき点などを学びました。特に手術によってDICが引き起こされてしまう危険性について常に考えなければならないということは大変勉強になりました。
 胆嚢外科、会陰ヘルニアに関してはその手術方法だけでなく、手術の適応期、必要性などを病気の発生機序などと関連づけて教えていただき、疾患に対する外科的アプローチの考え方を改めて考える良いきっかけともなりました。

9月2日 葉月会眼科セミナ- 13年09月02日

小動物眼科学セミナーシリーズ⑨ 眼底疾患 Part1
葉月会獣医医療センター 米国獣医眼科専門医プログラム修了認定医
辻田裕規先生

今回は眼底疾患についての講義を受けました。眼底が赤いとき、それは眼底出血などの疾患である場合もあれば、タペタムと言われる反射板が赤く見える場合もあり、正常なこともあります。解剖から詳しく学び、どこが異常ならどういう症状がでるか、細かい話も含めて学ぶことができました。眼底の検査では、眼底をみるために、直像検眼鏡、パンオプティック、倒像検眼鏡があり、それぞれのメリット、デメリットを学習しました。また眼底は、角膜や水晶体と比べると検査する機会が少ない場所でもあります。正常な眼底から始まり、異常な眼底、そして、そのような場合どのような疾患を疑うべきなのか詳しく知ることが出来ました。眼底は動物種によって異なりますが、余談ではありますが、馬やキリンや、猿、フクロウといった見る機会が全くない動物種の眼底の写真を見せてもらいました。動物によって異なる眼底はとても神秘的で興味深いものでした。