南が丘動物通信

葉月会外科学セミナー 18年03月17日

肺腫瘍の外科

酪農学園大学 廉澤 剛先生

 肺における腫瘍は原発性のものと転移性のものとがあります。そのうち原発性のものはほとんどが孤立性、つまり肺の一部分だけに存在しており、手術をすれば長期間の生存を期待することができます。もちろん症状、リンパ節への転移、腫瘍の種類によってもその生存期間は様々ではありますが、生活の質を維持するという観点では有効なのではと思います。

 今回のセミナーでは肺葉切除のための肋間開胸術のコツや、実際にどのようにして切除しているかについてビデオを用いてわかりやすく説明していただきました。

 肺の腫瘍は咳や嚥下困難などしんどい症状を起こしてしまいます。しかしながら無症状だと普段の様子からはとても気づきにくい疾患です。年齢を重ねてきたら、1年に1回程度健康診断にレントゲンを撮るのもおすすめです。

S.A