南が丘動物通信

11月12日 葉月会 廉澤先生セミナー 16年11月12日

手術ビデオを用いた外科セミナー

酪農学園大学 伴侶動物医療部門(付属動物病院伴侶動物医療部門 腫瘍科)

廉澤剛 教授

 今回も講義の後に、廉澤先生が実際に執刀された手術ビデオを見ながら解説を聞くというスタイルのセミナーで、視覚的にも理解しやすくなっていました。 

 胃腸の腫瘍の治療においてはほとんどが外科手術適応になり、また異物の誤飲や腸の生検など、腸管の手術は日常的に適用することが多い手技になります。手術の基本は解剖の理解からなので、まずは解剖から始まるのですが、直腸だけは動脈がループしていないためにできるだけ血管を温存しなければならないことがポイントでした。先生が何度もおっしゃっていたのは、とにかく血流の確保と確実な並置縫合を行うということで、この2つが完全になされればまず手術後の離解はないとのことでした。血流を確保するためには、腸間膜を結紮したあとにしっかりと腸の色を見ることが大事で、色の違いを写真でもビデオでも確認することができました。2つのコツを常に守りながら手術に臨みたいと思います。

 この講義はいつも廉澤先生の手術を見ながら、先生がどんなところに苦労したかを解説してくださるために、とても実践的なセミナーだと感じます。これからの診療に活かしていきたいと思います。

T.S.