南が丘動物通信

8月22日 志学会セミナー 15年08月22日

ココだけは押さえておこう エキゾチックアニマルの診察

フォーゲル動物病院 上田 謙吾 先生

今回はエキゾチックアニマルについてのセミナーでした。ウサギの胃腸運動機能低下症候群(毛球症という言葉は運動障害による結果であるので混乱を招く場合がある)と急性胃拡張について学びました。急性胃拡張の場合、異物(糞により固まった毛束のことが多い)による腸閉塞が原因のことが多く、緊急手術が必要です。なので両者を確実に見分けることが重要です。経時的にレントゲンをとる、触診での診断、発症が急なのかどうかなど診断のポイントを教えていただきました。また、ウサギの麻酔に対する注意点もいくつか教わりました。これは良く知られていますが、やはりウサギは子宮・卵巣の疾患が多いため患者さんには積極的に避妊手術を勧めるべきだと思いました。

他にはモルモット、ハリネズミ、ハムスターなどについて簡単に紹介していただきました。

エキゾチックアニマルの診察は経験から得られたものも重要になるので、今回上田先生のセミナーで基礎から最新の傾向まで聞くことが出来て大変勉強になりました。

M.M.