南が丘動物通信

7月10日・11日 第5回日本獣医がん学会 11年07月11日

7月10,11日に麻布大学で行われました第5回日本獣医がん学会に参加してきました。
体表に悪性腫瘍がある際、手術により健康な組織も含めて大きくとることが一般的な方法ですが、部位的に摘出できない、あるいは形態や機能が欠損してしまう場合、腫瘍だけを小さくとって、放射線療法を併用する方法があります。この際、アグレッシブな手術をした際と、治癒率は変わらないそうです。
悪性腫瘍は大きくとる!というのはがん治療の大原則なのですが、何でもかんでも大きくとればいい、というわけではなく、様々な治療法を駆使してより浸襲の少ない治療法を考えていくのも我々獣医師の責務なのだと再確認しました。
また、放射線療法を併用する際、術前か術後に放射線を照射するのですが、それぞれにメリット、デメリットがあり、これらの治療法について理解を深めることができました。