南が丘動物通信

3月13日 葉月会セミナー 10年03月13日

 葉月会セミナー
学ぼう動物リハビリテーション
第2回 椎間板疾患のリハビリ
日本大学 生物資源科学部 獣医学科 総合臨床獣医学研究室
  助手  佐野忠士先生

 まずリハビリを行う前に、神経疾患の症状が出ている動物に対して、なぜそのような症状が出ているのかのアプローチを学びました。姿勢反応、脊髄反射といった神経学的検査の復習をし、運動失調や麻痺、不全麻痺の違いを整理しました。また、末梢の神経にリハビリは非常に有効で、障害を受けた神経も刺激により再生を誘発出来る可能性が高いということです。中枢性ニューロンは、再生しにくいですが、リハビリテーションの有効性は期待出来ます。
椎間板疾患の症例に対するリハビリテーションの目的は、疼痛、炎症軽減、神経機能の回復促進、関節の硬化、筋萎縮の予防です。
リハビリテーションの方法は、同じ椎間板疾患でも、全く同じ症例はなく、マニュアルは存在しないとの事です。一頭、一頭の症例の病気の把握、治療への反応で決定していくということです。
リハビリテーションは、一日では、目に見えて改善するものではなく、家で行ってもらう分、オーナー様の毎日の継続が必要で、根気が必要となって来ます。
オーナー様が毎日やってみよう!と思えるような、プログラミングと、フォローで、お手伝いできるようになれば、と思いました