南が丘動物通信

6月19日 志学会月例会 09年06月20日

なぜ今、腎臓学なのか?
エンジェル動物病院 宮本 賢治 先生

人と同様に犬や猫の伴侶動物においても高齢化が進んできています。高齢化が進むことにより増えてくる疾患としては心疾患や腫瘍性疾患などがあり、腎疾患もまたその一つです。
今回は腎疾患に関して、より正確に腎機能を評価する検査法や、日常使用することの多い薬剤が腎臓に及ぼす影響について講義していただきました。
アンギオテンシン変換酵素阻害薬や非ステロイド系抗炎症薬は日常診療で使用する機会が多く、非常に有用な薬剤ですが、そのどちらも腎臓に対して悪影響を及ぼす可能性があり腎疾患を持つ動物や高齢犬においては慎重に使用すべきです。これらの薬剤が腎臓に及ぼす影響について詳しく解説していただきました。