南が丘動物通信

1月19日葉月会腫瘍学セミナー 13年01月20日

酪農学園大学 教授 廉澤 剛 先生

今回は、実際の手術を行っている様子を見せていただきました。
胸腺腫といって、胸の中にある腫瘍摘出でした。
今回、腫瘍が心膜にも癒着していたため、心膜の一部も切除を行っていました。
あまり多い手術ではないですし、
実際に温存しないといけない血管や神経を確認することが出来、大変勉強になりました。

1月12,13日 第85回獣医麻酔外科学会、第97回日本獣医循環器学会 合同大会 13年01月14日

福岡で開催された上記学会に参加してきました。循環器学会のシンポジウムは、肺高血圧症についてでした。肺高血圧症は特異的な症状がなく、また心カテーテル検査など侵襲的な方法の検査でのみ診断が下せなかったことから見過ごされがちな疾患でしたが、近年ドプラ心エコー検査による非侵襲的な診断法が普及することで、効果的な治療法が開発されてきています。今回のシンポジウムでは、肺高血圧症の病態から最新の治療まで内容の濃い情報を得ることが出来ました。今後の診療に生かしていきたいと思います。

1月11日葉月会セミナー 13年01月11日

葉月会セミナー
消化管疾患・口からお尻まで~口腔、咽頭、食道~
 東京大学動物医療センター・内科系診療科 消化器内科/画像診断科
                        特任助教 福島建次郎先生
 

今回は新たな新シリーズセミナーとして、消化管疾患を最初から学んでいくセミナーでした。まず、飼い主様からの稟告として[吐いています]とはよく聞くお話なのですが、その中で嘔吐と異なる症状、つまり嚥下困難や吐出があります。今回は飼い主様のお話の中でどのように見極めていくのかを学びました。次に吐出が疑われるときの身体検査ポイントやレントゲン写真、食道内視鏡など基礎から学ぶことができました。また次に食道の疾患でまれな疾患ではあるが見逃せない疾患や、嘔吐という主訴なのに実は鼻咽頭疾患であった症例など、考えさせられる症例を学びました。
消化器症状は日々の診察の中で本当によく遭遇する疾患です。今回学んだことを、日々の診察に活かしたいと思います。

1月7日 葉月会眼科学セミナー 13年01月08日

眼科学セミナーシリーズ ぶどう膜炎
アメリカ獣医眼科プログラム修了認定医 葉月会眼科診療担当ドクター 辻田 裕規先生

今回はぶどう膜炎の原因、その臨床症状が起こるメカニズムについて講義を受けました。
実際の解剖や眼の状態の写真などを含めた講義で、基礎から症状として出ている現状まできちんと教えていただきました。
また、その治療薬においても原因、状態によって変わってくるので、一つずつ病態生理を確認しながら学ぶことができました。