南が丘動物通信

6月19日・20日WJVF第1回大会 10年06月21日

JAHA年次大会とJBVP大阪大会を一緒に行ったはじめての大会で、大阪国際交流センターで行われました。2つの講演内容について以下に記述いたします。
繁殖学のセッション・日本獣医生命科学大学の堀達也先生の講演ではアグレプリストンとカルゴベリンの臨床応用でした。子宮蓄膿症の治療、堕胎薬としての応用、偽妊娠の治療、発情誘起などに対する詳しい説明をうけました。いままでも治療に使ってはいましたがさらに詳しい知識を得ることが出来ました。
循環器病学のセッション・日本大学の上地正実教授の弁膜症の診断治療最前線の講演ではエコー、内科療法、手術に関しての詳しい内容でした。外科療法に関しては日本大学の上地先生、名古屋の金本先生お二人が、世界の巨頭です。手術頭数の方も多くなって成功率もかなり上昇しているようです。手術をお勧めするタイミングについてもアドバイスいただき大変役に立ちました。内服がいらなくなる、寿命が延びる、この二つが大きなメリットになります。おそらく今後ますます進んで行く分野だと思われます。

6月17日葉月会セミナー 10年06月17日

Dr.平田の検査学 -尿を知る!その1-

アイデックスラボラトリー
平田 雅彦 先生

今回は、私達が日常的に遭遇する事の多い、尿検査について、勉強しました。
尿検査をするにあたって、その様々な採取方法の、長所、短所や尿の保存方法、色調、混濁度など、かなり基本的なことを復習しました。また異常値の捉え方、尿沈渣標本の作製など今まで、あまり深く考えなかった部分を復習する機会となり、かなりの部分の基礎を再確認することが出来たと思います。

6月12日 葉月会セミナー 10年06月12日

免疫介在性皮膚疾患
東京農工大学 農学部  獣医内科学教室 教授
岩崎 利郎 先生

今回のセミナーでは免疫介在性皮膚疾患についてご講義いただきました。免疫介在性皮膚疾患は稀な疾患でありますが、治療に免疫抑制が必要なため、正確な診断が必要となります。特徴的な皮膚病変も多く、これらの所見を知っていることで、診断のアプローチが可能となります。セミナーでは数多くの皮膚病変を見せていただき、非常に参考になりました。