南が丘動物通信

8月29日 葉月会腫瘍科セミナー 15年08月30日

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科臨床部門臨床検査学分野 講師

付属動物医療センター腫瘍科

呰上 大吾先生

「腫瘍科診療における細胞診:どう生かすか」

臨床の現場では腫瘍診断の際、針吸引生検などによる細胞診を利用する場面は非常に多くあります。採取されたから細胞の特徴から、腫瘍の診断および治療に役立つ様々な情報を得ることができます。今回のセミナーでは、様々な腫瘍について、特徴的な細胞所見からその他の臨床検査所見、および治療経過などの詳細を実際の写真を交えてご紹介いただき、理解を深めることができました。

H.B.

8月25日~27日 JAHA国際セミナー 15年08月28日

臨床医こそ知っておくべき免疫介在性疾患

University of Bristol(UK) Dr. Michael J.Day

大阪で行われた上記セミナーに参加してきました。「免疫」というものは様々な病気の発生に関与しており、近年ヒトにおいても動物においても死亡原因の上位になる腫瘍の発生にも免疫が関与しています。今回は、免疫学の基礎から免疫介在性疾患の病態および治療、腫瘍免疫学、そして新しい免疫療法などについて講義していただきました。特に新しい免疫療法については、アレルゲンおよび自己抗原特異的免疫療法、組み換えサイトカイン療法、モノクローナル抗体療法、静脈内免疫グロブリン療法、寄生虫療法などを紹介していただきましたが、どの療法も理論的には非常に期待の持てるもので、今後のさらなる研究成果が待ち遠しく思えました。

8月22日 志学会セミナー 15年08月22日

ココだけは押さえておこう エキゾチックアニマルの診察

フォーゲル動物病院 上田 謙吾 先生

今回はエキゾチックアニマルについてのセミナーでした。ウサギの胃腸運動機能低下症候群(毛球症という言葉は運動障害による結果であるので混乱を招く場合がある)と急性胃拡張について学びました。急性胃拡張の場合、異物(糞により固まった毛束のことが多い)による腸閉塞が原因のことが多く、緊急手術が必要です。なので両者を確実に見分けることが重要です。経時的にレントゲンをとる、触診での診断、発症が急なのかどうかなど診断のポイントを教えていただきました。また、ウサギの麻酔に対する注意点もいくつか教わりました。これは良く知られていますが、やはりウサギは子宮・卵巣の疾患が多いため患者さんには積極的に避妊手術を勧めるべきだと思いました。

他にはモルモット、ハリネズミ、ハムスターなどについて簡単に紹介していただきました。

エキゾチックアニマルの診察は経験から得られたものも重要になるので、今回上田先生のセミナーで基礎から最新の傾向まで聞くことが出来て大変勉強になりました。

M.M.

8月11日 iVEAT 腹部超音波実習 第5回 15年08月11日

iVEATセンター長兼代表取締役

アメリカ獣医放射線学会認定専門医

宮林 孝仁 先生

 今回は胃腸器とすい臓の描出方法を教えていただきました。胃腸器はアーティファクトがたくさんあり描出が難しいですが、アーティファクトの避け方、体位の変換など描出のコツを教えていただきました。疾病の多い幽門部を中心に多くの練習ができました。K.Y

8月7日 葉月会循環器セミナー 15年08月08日

聴診を徹底復習 [前編]呼吸器の聴診:実施法と考え方
日本獣医生命科学大学 竹村 直行先生

今回は、呼吸器の聴診を音の発生の仕組みなどの基礎から実際の臨床例までとても分かり易く講義していただきました。
聴診は本を読むことだけでは向上せず、また人から教わってもなかなか理解が難しい分野なのですが、音源を使ってのまさに痒いところに手が届く講義でした。今後の診療に生かしていきたいと思います。

8月3日葉月会 眼科セミナー 15年08月03日

眼底疾患 Part2

どうぶつ眼科専門クリニック 辻田裕規先生

眼底とは眼の奥に存在する組織で、視神経や血管などの構造から疾患のヒントとなる所見を得ることが出来ます。なかなか眼底を見慣れていないと、どこが異常なのか分かりにくいのですが、多くの画像を交え、どこをポイントとして注目すべきか解説していただきました。普段の診察から眼底を見るように心がけていこうと思います。

T.S.

8月2日 JAHA継続教育セミナー 15年08月02日

整形外科手術の基礎

東京大学 本阿彌宗紀先生

整形外科は他の外科領域とは異なる、特殊な知識を要する分野であり、その基礎知識を再確認する意味で今回のセミナーに参加してきました。感染予防のための消毒や、器具の名称や使い方、またバンデージ(包帯法)やギプスなどの外固定法などについて講義していただきました。講義は画像が豊富でビジュアル的に理解することができました。

T.S.