南が丘動物通信

10月11日葉月会セミナー骨髄検査 17年10月19日

骨髄検査基本的手技の確認という題名で小笠原誓悟先生(IDEXX Lab.)による講演が行われました。採取方法にEDTA加の食塩水を使った方法が紹介され、採取後の扱い方、塗抹に最も適している部分など勉強になりました。またコアバイオプシーの価値、必要性など学びました。今まで直接採取塗抹しておりましたが、より評価のしやすい骨髄標本がつくれるように努力していきたいと感じました。   S.S

10月10日摂丹獣医師会セミナー SFTS 放射腺療法 17年10月16日

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)をメリアルの方よりネクスガードスペクトラとブロードラインの説明を加えながら講演していただきました。また、元舞鶴動物医療センターの三谷浩気獣医師より放射線療法の講演をしていただきました。メガボルテージの放射線とオルソボルテージの放射線治療についての差や対象疾患について勉強いたしました。当院出身の野口俊介准教授にお願いして大阪府立大学で放射線療法を実施しておりますが、基礎的な部分を学ぶことができて勉強になりました。  S.S

10月14,15日 JAHA第158回国際セミナー 17年10月15日

 今回のJAHA国際セミナーは北海道大学の細谷先生の講義でした。細谷先生は米国獣医放射線学専門医と米国獣医内科学専門医(腫瘍学)であり、北海道大学では外科手術をされておられるマルチな獣医師です。今回は出会うことの多い各腫瘍について診断・治療のポイントを、実際の症例を紹介していただきながら講義していただきました。

 化学療法においてカルボプラチンとドキソルビシンを組合わせる方法やその時の投与間隔については勉強になりました。また毎日のように見る体表腫瘤に対してもその考え方において体系的に診断できるようになりました。上皮小体切除後のカルシウムの管理方法についても勉強になりました。

T.S.

10月11日Webセミナー 17年10月11日

ナトリウム異常に対する輸液治療

上田悠先生(米国認定獣医師・米国認定獣医救急集中治療医・カリフォルニアデービス校)

ナトリウムはミネラル成分の1つであり、様々なホルモンによって維持されています。その急激な変化は脳へダメージを与え、通常の入院時において輸液を考えるにあたっても重要な要素の1つといえます。

今回は低ナトリウム血漿時・および高ナトリウム血漿時の輸液管理の仕方について、慢性か急性か、あついは軽度か重度かというような様々なパターンに対しての輸液管理方法をその原因がなんであるかとうことも考えつつ、どのように輸液を行っていくべきなのかについて症例を用いて教えていただきました。普段か輸液時には他のミネラル成分同様にナトリウムに関して気を配ってはいますが、さらに今はどんな状態だからこうなっているのかについて再考し、理解を十二分にしたうえでの治療に努めたいと思います。

S.A