南が丘動物通信

1月14日 JBVP Webセミナー 犬の糖尿病 21年01月14日

1月14日 JBVP Webセミナー 犬の糖尿病

石田卓夫 先生

 今回は犬の糖尿病に関してのWebセミナーを受けました。糖尿病とはインスリンが欠乏している、 または、インスリンの効果が出ない状態で細胞内に糖が入って行かないことが問題となる疾患です。犬の糖尿病の多くは免疫介在性疾患で最終的に膵島萎縮に進行していきます。これにより、絶対的なインスリン欠乏に陥ります。よって、皮下注射や筋肉注射などにより体内にインスリンを入れてあげることで治療を行います。糖尿病の犬が適切な治療を行われなかった場合は糖尿病性ケトアシドーシスという病態に進行していきます。糖を細胞内に取り込めなくなった体は次に利用できるものとしてケトンという物質を作り出します。しかし、このケトンは血中のPHを酸性に傾けてしまい全身状態の悪化に繋がります。また、 長期の高血糖により膵臓のβ細胞機能を抑制し、2週以上の高血糖持続で組織学的異常、病理学的にはグリコーゲン沈着と細胞死を引き起こします。よって、少しでも早くインスリンによる血糖値のコントロールが必要になってきます。

 糖尿病を治療する上で重要なのは「飼い主の報告」「病院での身体診察と体重測定」です。よいコントロール時には動物の活動性あり、多飲多尿なし、多食なし、低血糖症状なしの状態であり、病院での所見では身体診察所見正常、体重安定が挙げられます。そして、補足的なモニターとして「血糖値,尿糖」「糖化蛋白」があります。糖尿病の治療のゴールは血糖値を正常にすることではなく、また、糖化蛋白を基準範囲にすることではありません。もっとも大切なのはご家族が「うちの動物は調子がよい」と言えることです。

K.G

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1月14日 志学会月例会 21年01月14日

志学会、1月の月例会は、輸液治療 ~低血糖症例にグルコースたくさん入れたらNa , K , P , Ca 全部おかしくなった~ という演題で、北海道大学動物医療センターの石塚友人先生に講演していただきました。

コロナ禍ということで、ZOOMを用いて参加させていただきました。

低血糖は、私たちが日常的に遭遇する病的状態です。

したがって、グルコースを補充し低血糖を回避した際の電解質の異常に関しても、二次的なものとしてその都度補正していました。

しかし、今回、そのメカニズムを改めて学ぶことにより、電解質を乱れさせることなく血糖値を補正することができる自信をもつことができました。

また、血糖値だけでなく、ナトリウム、カリウム、リンといったわたしたちを構成する重要な物質についても改めて勉強させていただきました。

毎日の輸液治療に役立てたいと思います。S.K