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7月25日 葉月会 画像診断学セミナー 戸島篤史先生
カテゴリー:セミナー
24年07月25日
肝・膵・腎の重要な超音波画像
戸島篤史先生 日本小動物医療センター/公益財団法人RADLINE
今回は犬猫の腹部超音波検査についてのセミナーでした。中でも肝臓・膵臓・腎臓の3臓器に焦点を当て超音波画像所見を体系的に解説していただきました。
肝臓腫瘍は日々の診療の中でもよく遭遇する病気ですが、結節性過形成と呼ばれる非腫瘍性疾患から悪性腫瘍までさまざまな疾患が鑑別診断にあげられます。もちろん超音波検査のみではそれら腫瘍の鑑別をすることはできませんが、すみやかに針生検など積極的な精査が推奨される重要所見を解説をしていただきました。セミナー内では、超音波検査だけでなく血液検査やレントゲン検査の結果など実際の症例のデータなどから鑑別診断を考える時間もあり、非常に有意義なセミナーとなりました。
超音波検査は検査者の臓器を描出する技術も大事ですが、重要な画像所見を見極めるチカラや異常所見を見逃さない目が大切であると感じました。戸島先生も「意識的に見ていない物は容易に見逃す」とおっしゃられていたのが印象的でした。超音波検査は毎日行う検査のひとつであり、さっそく実践に活かしていきたいと思います。
D.N.
7月17日 犬膵炎急性期用抗炎症剤「ブレンダ®」セミナー
カテゴリー:セミナー
24年07月17日
石原産業株式会社 北浦康弘 様
石原産業株式会社の商品、犬膵炎急性期用抗炎症剤「ブレンダ®」をご紹介いただきました。
膵炎とは、消化酵素を分泌する臓器である膵臓が何らかの理由で炎症を起こし、全身性の炎症および多臓器不全を引き起こす病気です。臨床症状としては食欲の低下や腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状がみられ、重症例では死亡することもあります。
「ブレンダ®」は有効成分としてフザプラジブナトリウム水和物を含み、白血球の血管壁への接着並びに組織浸潤を抑制し、膵炎に伴う過剰な炎症反応を緩和する効果があります。
実際に臨床試験では炎症反応の低減や臨床症状の改善が認められ、急性膵炎への有効性が証明されました。
また、膵炎以外にも肺炎や角膜炎、口内炎などといった症例でも効果があったとの報告もありました。
今回のセミナーの内容を踏まえ、今後の治療に活用していけたらと考えています。
S.S