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7月26日 志学会7月月例会
カテゴリー:セミナー
13年07月27日
今回は腫瘍の放射線治療への反応について様々な症例を紹介していただきました。
鼻の腫瘍など外科的手術が困難なものや,犬の扁平上皮癌,肥満細胞腫など放射線感受性の高い腫瘍においては放射線治療が有用であるということが実際の治療症例を紹介して頂くことで再認識できました。実際の放射線治療への反応は個体差があり,治療後に再発,転移が認められることもあります。そのような場合にどのような治療をしていくかについてもいくつか紹介して頂きました。
動物の生活の質を維持できるようにオーナー様と治療方針についてしっかり話し合い,良い死に方まで持っていくことも医療の役目であるという言葉が心に残りました。
7月6日・7日 第9回日本獣医がん学会
カテゴリー:セミナー
13年07月08日
7月6日から7日にかけて麻布大学にて第9回日本獣医がん学会が開催されました。
認定医講習会や症例検討会に参加し、獣医腫瘍学の基礎から最新の治験など様々な情報を得ることができました。
今回のシンポジウムのメインテーマは「乳腺腫瘍」ということで、北海道大学獣医外科学教室の細谷謙次先生は「イヌとネコの乳腺腫瘍に対する診断的アプローチと治療法の選択」について講演されました。
乳腺腫瘍は日常の臨床現場において最もよく遭遇する腫瘍の一つであり、とくに日本では早期不妊手術が広く普及しているとは言いきれず、依然としてその発生頻度は高いと言われています。乳腺腫瘍は、イヌにおいては約50%、猫では約80%が組織学的に悪性であるといわれており、予後の指標として術前の悪性度判定が重要と考えられています。しかしながら、他の腫瘍と異なり、とくにイヌの乳腺腫瘍では術前細胞診断において良性/悪性の明確な区別が困難な場合が多いと言われています。今回、細谷先生が紹介されたのは、マイクロサテライト解析を用いた乳腺腫瘍の術前の良悪判定法でした。マイクロサテライトとはゲノム中に散在する塩基の反復配列であり、細胞の腫瘍化にともないゲノムが不安定になるとマイクロサテライト領域にも不安定性が塩基配列の異常という形で認められ、これを検出することで、腫瘍の悪性度を判定するというものです。顕微鏡をのぞく者の熟練度に多少なりとも依存される細胞診断に比べて、より高い客観性が維持されているという利点があります。腫瘍のグレード判定や臨床的予後を予測する新たな術前検査法として広く普及する可能性があり、今後の研究の進展が注目されています。
7月4日Vet Derm Osaka 皮膚科診療
カテゴリー:セミナー
13年07月04日
7月4日 Vet Derm Osaka 皮膚科診療 第4回研修医制度参加
今回は1症例の初診でした。7歳のヨークシャテリアで慢性的に肢の先をなめ続けることのよる肥厚が主訴でした。稟告から一通りの検査が行われました。完全予約制で、かなり長時間その症例の診察をすることになるので、1症例、1症例がとても勉強になります。検査項目は、当病院で行っている検査と違いはないのですが、原因をみつけるのに、見つけやすい検査法などポイント、ポイントを学ぶことが出来ました。
また残った時間で、食物アレルギーや、アトピーといった、皮膚病を診察するのに欠かせない項目の講義を受けました。
この研修には、毎回一人獣医皮膚病学会認定医の先生も参加されているので、その先生の経験談や治療の流れを聞くこともとても勉強になります。
また同じく研修医制度で参加されている先生方とのディスカッションはお互いの知識の共有や、レベルアップにとても役に立ちます。