南が丘動物通信

犬の発情周期 22年07月13日

犬の発情間隔は3.5~13ヶ月というデータがあり、この間隔は個体差や犬種の差もありますが同一個体においても一定であったりバラバラであったり様々です。

繁殖関連の診察をしている中でも規則正しい個体もいれば、今回は早い、遅れているというお話もよく伺います。

主観的にはこの発情間隔と繁殖の成績はあまり関わっていないようにも感じますが、繁殖回数や年齢の上限が決まったこともあり今後もきちんとデータ収集していきたいと思います。

発情周期に影響を及ぼす因子はその個体の要素が最も大きいですが環境因子も多少関わっています。

一つは発情していない個体と発情中の個体を近くに置いておくと発情が同期して起きやすいと言われており、フェロモン誘発性と考えらえています。

また季節性も言われており、春や秋に発情する個体が多い傾向にありますが12時間明:12時間暗や14時間明:10時間暗で飼育し続けるとこの季節性は無くなると言われています。日照時間の変動は多少発情周期の始まる要素になっているのかもしれません。しかしながらその明条件が長ければいいとか短ければいいとかはまだ分かっていないと思いますしストレスがかかるような環境はふさわしくありません。季節を感じさせてあげるぐらいがいいのかもしれませんね。K.Y