南が丘動物通信

18歳で甲状腺機能亢進症の手術をうけられた猫ちゃんの経過 19年10月06日

5月末に甲状腺機能亢進症の18歳の猫の女の子がやってきました。薬を内服させるのですが頭や首に痒みの副作用で続けることができないのでなんとかなりませんかと遠方より来られました。甲状腺のホルモンT4値は8.0ug/dl以上あり2.92㎏と痩せています。高血圧のため網膜剥離を起こし眼は見えません。もともと250以上あった血圧は、血圧降下剤Caチャンネルブロッカーを内服していますが血圧も229あります。心拍数も抑えるお薬を内服しているものの253回/分と頻拍です。なんとか甲状腺ホルモンをコントロールしたうえで6月末に手術をさせていただきました。2週間後の検査では内服はやめた状態で心拍数は168回/分、血圧は200となり、体重は3.34㎏となっていました。9月末現在は、ACE-Iの内服のみですが心拍数、血圧も安定し、体重は4.50㎏になっています。腎機能は濃縮能力は低下しておりますが腎臓病用処方食で対処していただいております。ちょっと太り過ぎになってきましたので気を付けていただくようにお伝えしました。実はこの猫ちゃんの飼い主様より「うちの子のような猫ちゃんがいたら救ってあげたい。みんなに教えてあげたい」という申し出がありましてブログにあげさせていただきました。どうもありがとうございます。体重の増えた写真もとらせていただきました。もう痩せこけた姿はなくかわいくなっていますね。 

RIMG0850.JPG

SS