南が丘動物通信

3月15日 志学会 食事療法 19年03月15日

今回のセミナーではロイヤルカナン主催のセミナー犬のアレルギー性皮膚疾患における食事療法という演題でした。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの症状は非常によく似ており、どちらも強い掻痒感と脱毛を主訴に来院される患者さんが多いです。

診断方法は除去食試験という方法が確立されています。

過去の給与成分が明らかな場合は今まで給与したことのない新奇タンパク質及び炭水化物を主原料としたフードへ変更します。過去の給与が明らかではない場合は加水分解食やアミノ酸療法食を選択します。期間としておよそ13週間の食事管理が必要であり、その間、飼い主は低アレルギー食以外のものを与えないようにします。根気が必要ですが、その分、目に見えて症状が緩和されていくと達成感というものは格別だと思われます。慢性的に繰り返す外耳炎の症例においてもアレルギーが関与しているという報告もあります。

痒みの原因は、実は日頃から食べているフードによるものかもしれません。

H.F