南が丘動物通信

膣炎 18年01月21日

膣炎は年齢や避妊の有無に関わらず現れます。通常粘液または膿の排泄があり、たまに頻尿やオスをひきつけることがありますが他の臨床症状はないことが一般的です。

正常な発情周期によって発生する場合があり、これは自然治癒するものがほとんどです。性成熟前の仔犬にも性成熟後の雌犬にもみられます。

膣炎自体は慢性化しなければ予後のいいものですが、子宮蓄膿症・尿路感染・卵巣や子宮、膣の腫瘍・外傷・先天奇形がないかしっかり除外しておくべきです。避妊手術をしていてもその手術の断端が原因になることもあります。したがっておりものがある場合は膣鏡検査エコー検査、尿検査をおすすめします。

K.Y