南が丘動物通信

亜鉛反応性皮膚症 17年10月01日

亜鉛は微量で十分な栄養素ですが必要不可欠なミネラルで、多くの酵素の補酵素として働きます。大きな役割としては味覚、性機能、肝臓機能、そして皮膚や毛の維持です。

ワンちゃんで生まれつき亜鉛の吸収能力が低い場合や食事に偏りがある場合に亜鉛が足りなくなり皮膚疾患を起こすことがあります。

この病気はハスキーやサモエド、急速な成長をする子犬に多いといわれており、また食事内容で穀類豆類が中心の場合、過剰にカルシウムを与えられている場合にも見られます。

目、鼻、耳、口周りにフケやかさぶたが現れたり、肘や膝、足底がカチカチになったり亀裂がはいったりします。

この皮膚疾患は食事の改善やサプリメントでの補給によって改善することができます。フケや痒みが感染症の治療をしても落ち着かない子は食事を見直してみるのも大事です。

K.Y