南が丘動物通信

若い猫ちゃんのお腹が! 17年01月08日

猫ちゃんの乳腺腫瘍は少なくありませんが平均で10歳以上の高齢な子に発生します。1歳に満たないような子のおっぱいが急にパンパンに腫大したなら乳腺の過形成かもしれません。これは妊娠に関わらず発情期にみられ、黄体ホルモンの刺激によって発生します。多くの場合痛みもなく全ての乳腺が腫大します。が、単一の乳腺だけ腫大したり、皮膚が裂けるほど腫大して痛みを伴うほどになったりもします。

治療はホルモンの刺激がなくなればいいので避妊手術をしてあげること黄体ホルモン受容体拮抗剤の投与で数週間かけて退縮し予後も良好です。しかし乳腺が壊死してしまった場合乳腺を切除しなければならなくなります。急激に進行していきますので、気づかれたら早めの受診をおすすめします。 K.Y