南が丘動物通信

連鎖していく眼科疾患 16年06月12日

眼科疾患は単独で起こるものもあれば、内分泌疾患、腎臓病から二次的に発生するもの、眼科疾患から別の眼科疾患を引き起こすこともあります。例えば、毛様体、脈絡膜、虹彩からなる血管に富んだ組織をぶどう膜があります。そこで炎症が起こると炎症細胞が眼圧をきめる眼内の水分の出口を塞いで緑内障を併発したり、はたまた炎症細胞が眼内の奥へと進むと網膜はく離を引き起こすこともあります。網膜はく離では眩しそうにしたり、緑内障では目が大きくみえたり、緑色に見えたりします。早期に気づかないと失明してしまいます。このように眼科疾患は連鎖していく場合もあるため、早い段階で気づき、眼科検査することが動物の視力維持に重要であると言えます。

S.K.