南が丘動物通信

ハムスターの頬袋脱 16年02月14日

ハムスターは頬から肩にかけて、伸縮性のある頬袋と呼ばれるエサを収容しておくための袋をもちます。水に落ちたときには頬袋を膨らませて短時間ながら泳ぐこともできます。

この頬袋ですがまれに口から飛び出してくることがあります。これを頬袋脱といい、感染、炎症、過形成、頬袋を牽引している筋肉の損傷などによっておきます。口から飛び出してしまった頬袋は外科的な処置が必要です。発生から時間が経過してない場合、頬の外側から縫いつけることで整復してあげることができます。時間がたってしまった場合、その頬袋を摘出します。頬袋はエサを収容する役割のみなので摘出しても、支障なく生活が送れます。しかしながら保存してあげるほうがいいと思われるのと、膿瘍や腫瘍でないか区別する必要がありますので早めの受診をオススメします。K.Y