南が丘動物通信

マンソン裂頭条虫症について 14年03月16日

春になり暖かくなってくると、道端でヘビやカエルを見かけることが多くなると思います。
外飼いされている猫や犬、また散歩中に間違ってカエルやヘビを食べてしまうことでマンソン裂頭条虫症にかかる恐れがあります。
マンソン裂頭条虫症は多数の成虫が寄生した場合に粘血便を伴った慢性的下痢、食物の通過及び消化障害、それに伴う幼犬、幼猫での栄養不良がみられます。また、食欲の亢進や異食症などがみられることもあります。
診断は検便による糞便内の虫卵の検出や、糞便内の虫体を肉眼的に確認する方法があります。
治療法は駆虫薬の投与であり、その後の検査において虫卵が確認されないか検査する必要があります。
予防法としてはヘビ、カエルの捕食をさせないことであり、散歩のときは十分に注意してあげましょう。
D.T