南が丘動物通信

犬の疼痛 14年03月02日

「何か痛がっている」ということを飼い主様が感じ、当院に受診されることがあります。 それは、なんとなくであったり、じっとしていたり、震えていたり、急に鳴きだしたり、食べ方がゆっくりであったり、肢を着かなかったり、様々な違和感で感じられることがあります。原因はいわゆる痛みであったり、実は、何かの病気で体がしんどかったり、頭の疾患であったりと様々です。 また痛みも、皮膚の潰瘍などの痛み、骨格筋の痛み、胸部、腹部痛、尿管結石等の痛みなど多岐に渡ります。肢を庇うので、その肢に原因があると考えられていたものが、実は肢ではなく神経の病気であったとの報告もあります。また後ろ肢がふらつく犬で足腰が弱くなったかのようにみえますが、実は尿路感染症であったり等もあります。 診断に必要な検査には触診、歩行検査、血液検査やレントゲン検査、尿検査、エコー検査、CT,MRI検査などがあります。 いろいろな検査を組み合わせて診断していきます。どこが痛いのか、苦しいのか、漠然としたものから絞り込む必要があります。 飼い主様からの問診も重要な手掛かりになることがあります。 飼い主様の違和感をしっかり受け止め、よく話し合い、診断に繋げていきたいと思います。 M.N