南が丘動物通信

やかんの把手(とって) 13年06月19日

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肘の部分にできる腫瘍は手術を行うことが大変な症例が多くあります。大きくなって来院されることがよくあり、腫瘍自体が肉腫、血管周皮腫、肥満細胞腫といった悪性度が非常に高い腫瘍が出来やすい場所でもあります。おまけに足の部分は皮膚に余分がなく苦労致します。やかんのとってと言われる手術方法が役に立つことがあり、数頭続いてこの方法で事なきをえております。肩に近い部分の皮膚を剥離し筒状にして肘に縫合します。生着した後、取っ手の部分を切り取って終了です。