南が丘動物通信

ウサギの子宮疾患 13年05月22日

雌のウサギは、子宮疾患が非常に多く認められます。
ウサギで10歳を超えてくるウサギは、避妊手術をしている個体がほとんどです。
ウサギの子宮疾患は、子宮内膜過形成、子宮腺癌、子宮腺腫、水腫、筋腫が多くみとめられます。
子宮疾患が多い理由として、発情期が非常に長いという、発情周期の関連が考えられていますが、
明確には不明な部分も多いです。
症状として、明らかに出血が認められることもありますが、無症状で経過することも多いです。
また、陰部からの出血も、血尿と認識いてしまうこともおおいので、注意が必要です。
食欲不振が認められる場合、貧血や腹膜炎、子宮の腫大による圧迫など、状態が非常に進行している場合が多いです。
ウサギはもともと症状があらわれにくい動物ですので、普段から注意深い観察が必要であるとともに、
避妊手術を若いうちにしてあげることで、長生きさせてあげれるので、雌のウサギを飼ってられる方は一度ご相談ください。