南が丘動物通信

マムシ咬傷 12年09月01日

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マムシに咬まれる事故が今年は多くあります。散歩に連れて歩いているといきなり犬がキャンと鳴いて気がつくと蛇がいたというケースが多いと思われます。田舎だけだと安心していると要注意、こんなところにもいるのという意外な場所でも咬まれています。草むらは注意してくだい。
臭いを嗅ぎにいって鼻先をかまれる、足でつっついて足先を咬まれる事が多く、咬まれたところに小さな2つ穴が開いており血が止まりにく、じくじくとにじんできます。
そのうちにどんどん腫上がってくる、内出血をおこすのが特徴です。放置していると皮膚が広範囲に腐ってくることがあります。副腎皮質ホルモンや抗ヒスタミン剤、セファランチンとよばれるマムシ咬傷の薬も使用されます。人間のように抗血清が使われることはありません。近年は犬が弱くなったのか、以前に比べ症状が重篤化する症例が増えているように感じます。播腫性の血管内凝固をおこしたり、自己免疫性溶血性貧血をおこす症例もあります。咬まれたとおもったらで切るだけ早く獣医師の診察をうけてください。診察時間外の場合でも主治医に連絡をとり、場合によっては夜間救急で診察をうけてください。