南が丘動物通信

犬の口腔内腫瘍 11年11月22日

犬の口腔内腫瘍は中年齢から老齢にかけての発生が多いです。そのなかでも、60-70%以上が悪性といわれるほど、悪性の腫瘍の確立が非常に高い部位です。
発生が多い腫瘍として、悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫などの悪性腫瘍があります。
局所浸潤が強いものが多く、放置しておくと炎症、出血、感染、摂食障害を起こしてきます。
それにともなって、全身の消耗がおこり、悪液質に陥り死にいたることもあります。
また、全身に転移するものもあり、特に、悪性黒色腫では、転移率が高く、全身転移によって死に至ることも多い疾患です。
治療法としては、腫瘍の種類や状態によって異なりますが、外科療法、放射線療法、化学療法、免疫療法などがあります。
悪性のものでも、早期に発見し、適切な処置をすることで、根治、生存期間の延長や生活の質の向上が期待できます。
なかなか発見しにくい場所でもありますが、怖い腫瘍も多いので、
ペットとのコミュニケーションもかねて、チェックしてみてください。