南が丘動物通信

小動物の血液透析 11年05月24日

 透析は、腎臓に代わって体内の有害物質を排泄する方法で、大きく分けて血液透析と腹膜透析に分けられます。血液透析は機械に血液を通して濾過し、腹膜透析は体内の腹膜を使って濾過します。
 小動物臨床においても以前から透析、特に血液透析が行われていましたが、残念ながら評価はあまり高くありませんでした。しかし近年、透析装置の性能の向上と共にその有効性が増し、人医療と同様の効果を得ることができるようになってきました。特に急性腎不全や無尿症など、今までは治療を行っても救命することが困難であったケースに対して最も効果が期待できる治療法になります。また、慢性腎不全においても透析によって状態の改善が期待できます。
 当院でも最新の血液透析装置を導入し、病気に苦しむ動物達を救い、少しでも長く飼い主様と共に過ごせるよう努めています。透析をご要望の方は一度ご相談下さい。