南が丘動物通信

ミニチュアダックスフントの脛骨異形成症 10年03月02日

ミニチュアダックスフントの脛骨が、成長期に湾曲する脛骨異形成症(Pes Varus)という病気があります。膝のすぐ下の骨は、脛骨と腓骨からなっており、その脛骨が内側に曲がってくるという病気です。成長期、成長板によって、骨が縦に成長する時期に、なんらかの原因によって脛骨の遠位成長板の内側といった一部分だけが、成長をやめてしまい、その結果、脛骨が内側に曲がってくる病気です。原因は分かっていませんが、遺伝の可能性が高いとされています。
その脛骨の湾曲の程度は様々で、軽度な場合全く歩行に影響がなく、重度な場合は跛行がでます。脛骨が曲がっていますので、膝蓋骨が外方に脱臼しやすくなります。
治療の必要がない場合も多いですが、湾曲が重度で、跛行が出てしまう場合は、脛骨の湾曲を矯正する骨きり術がおこなわれることがあります。