南が丘動物通信

うさぎの斜頚 10年02月16日

うさぎの斜頚は日常的に見られる疾患です。
飼い主様が挙げられる主訴としては「首が傾いている」や「まっすぐ歩けない」
などが主となります。
90℃以上の捻転を起こす酷い症例もあり、見た目に非常に辛いものです。
原因としては、原虫(エンセファリトゾーン)のせいではないか、あるいは外耳炎から波及した内耳炎(細菌性)のせいではないか、また脳の炎症のせいではないか、などが良く挙げられますが
研究不足のため、今尚、ハッキリとした解釈が得られていません。

治療としては、上記それぞれの原因(と思われているもの)に対し行われます。
経過については様々で、早いものも遅いものもあります。
一般的には非常に早期に発見・治療開始が可能であった症例は予後も良く、
逆に時間の経ってしまった症例は予後が良くない事が多いので
やはり、普段からこの疾患について認識を持ち、なるべく早くお連れ頂く事が重要かと思われます。