南が丘動物通信

犬の類表皮嚢胞 09年11月10日

犬の類表皮嚢胞は、代表的な体表腫瘤のひとつであり、
より高齢で多く認められます。
悪性の腫瘍とは異なり、即座に摘出しなければならない腫瘤ではありませんが、
放っておくとどんどん大きくなり、いずれ破裂を起こします。
破裂を起こすと、物凄い炎症を引き起こし、犬は非常に強い痛みを訴えます。
ひどいものでは皮膚が腐り、1cm以上の穴がポッカリ開いてしまう例もあります。

この腫瘤に対する処置としては、角化物を溜め込んでいるカプセルを摘出する他ありません。
大きくなって破裂を起し、悲惨な状況に陥る前に、
なるべく犬に負担のかからない段階での摘出が望まれます。