南が丘動物通信

ノミ・マダニが及ぼす被害 09年06月18日

<ノミ>

刺された時のかゆみのほか、刺し傷からの細菌感染やノミを媒介した寄生虫なども存在します。また、吸血が繰り返された結果、アレルギー性皮膚炎をおこすことがあります。ノミアレルギー性皮膚炎は背中や尻尾の付け根周辺によくあらわれ、発疹・脱毛・痒みが認められます。その痒みから自分で体を噛んだり引っ掻いたりすることで傷が生じ、細菌感染がおこって悪化させることもあります。

<マダニ>

マダニの口にはこのような逆向きのとげがついていて、1度差し込むとなかなか抜けないようになっています。そのためマダニをむやみにとろうとすると、口の一部が皮膚の中に残ってしまい、皮膚炎の原因となってしまいます。

さらにマダニは、原虫、細菌、リケッチア、ウイルスなど多くの病原体を媒介します。なかでも、犬バベシア症は、感染した犬には貧血・食欲不振などの症状があらわれ、急性の場合はしに至ることもある恐ろしい病気です。

このようにノミ・マダニは吸血するだけではなく様々な病気をもたらします。

さらに、ノミ・マダニは動物たちだけではなく人間にも被害を及ぼします。

ノミ・マダニから動物たちを守るためには予防が大切です。