南が丘動物通信

猫の甲状腺機能亢進症の甲状腺摘出手術を毎月実施しております。 22年11月02日

猫の甲状腺機能亢進症では、基本的に完治を目指したいものです。日本においては、放射性ヨウ素療法が行えないため摘出手術のみが根治的治療になります。毎月1~多いときは3頭手術を行っています。手術を受けに来る方々は、近くの方だけでなく遠方のクライアントの方も多くおられます。近隣のかかりつけの先生方と連絡をとりながら対処させていただいております。猫は自動車にのせると大変だからときめてかかっている方もいますが概して問題はないようです。手術により完治すればその後の長寿も期待でき、ほとんどの症例で内服を続ける必要もなく内服による副作用やコントロールできない高血圧や心臓の問題も治癒します。手術中の様子は術後クライアントの方に画像をお見せいたします。甲状腺線種や甲状腺の腺腫様過形成のような良性のものから濾胞腺癌のようなものまで様々です。症状や甲状腺の値によって判断することは困難ですがCTで判断可能です。一度に多くの費用が掛かるのがたいへんですが内科療法を行う費用と比較して安価になるのが一般的です。手術を検討している方はご相談ください。