南が丘動物通信

1月18日 葉月会 臨床腫瘍学シリーズセミナー 20年01月18日

第5回 体位と適切な外科アプローチ法

廉澤剛先生

今回は腫瘍学の第5回目のセミナーで、教科書ではあまり書いていないようなアプローチが難しい腫瘍が中心の講義で、外科的アプローチが難しい腫瘍を安全かつ確実に摘出するために必要な解剖の理解が深まり大変ためになるセミナーでした

甲状腺癌は血管の豊富さや後喉頭神経が近くを走っているので、これを切ってしまうと喉頭麻痺を起こしてしまいます。神経がどのように走っているのか、どうアプローチすれば出血しにくいのか、実際の手術中の画像を用いて説明されていたので、理解しやすかったです。

胸腺腫や直腸の腺癌も同様に、周囲の血管や神経の分布を細かく説明していただき、次に解説していただいた腫瘍に出会ったときは、安全なアプローチをするために必要な解剖の知識を数多くの画像と共に解説していただいました。実際出会うことはあまりない腫瘍のアプローチ法でしたが、手術は難しく教科書にあまり書いていない内容が多く、非常に実践的なセミナーとなりました。

Y.N