南が丘動物通信

猫の愛撫誘発性攻撃行動 16年12月04日

愛撫誘発性攻撃行動とは、猫を撫でていると尻尾を振ったり身体をねじったりして、その後人に噛みついたり、抱いていた腕から逃げ出したりする行動の事です。

この行動の背景には、猫の特性が関係していると考えられています。猫は首から上はお互いにすり寄ったり舐めあったりしていますが、首から下は自分でなめてグルーミングしています。よって、猫の身体やお腹を撫でている時は、猫にとっては普通ではない場所を触られていると感じるため、イライラして興奮し、攻撃しています可能性が高いと考えられます。

この攻撃行動を防ぐには、猫のグルーミング行動を理解し、人も猫にならって首から上(頭、顔)を指先でこちょこちょくすぐるように撫でるのが良いです。撫でる際は尻尾の様子を見ながら撫で、尻尾がイライラするように揺れ出したらすぐに撫でる行為を止め、おやつをやるなどして気持ちを落ち着かせるようにすると良いです。

かわいい猫をより長く撫でてあげたい気持ちは分かりますが、無理強いして長く撫でないようにし、猫の特性を理解してより良い関係を築いてあげて下さい。

T.H.