南が丘動物通信

猫の慢性口内炎治療:臼歯総抜歯 12年12月18日

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猫の口内炎でお悩みではないですか?猫エイズを筆頭に慢性口内炎は大変な苦痛と長期にわたる治療を受けなければならなくなるいやな病気です。
切歯、犬歯を除く歯をすべて抜歯することで多くの口内炎が楽になりす。
サプリメント、ステロイド、消炎鎮痛剤、抗生物質、インターフェロン、半導体レーザー、He-Neレーザー
などなど慢性口内炎の治療法はありますが、やはり効果がもっとも期待できるものに総抜歯と並行してCO2レーザーを当てる方法です。臼歯がなくなることにより細菌の増殖を抑制し、慢性炎症の口腔粘膜をCO2レーザーで焼き、新しいきれいな粘膜を形成させます。この1か月の間に4頭ほど続けて臼歯総抜歯をしておりますが飼い主様の評価はすべて高いものです。
12月18日の症例写真です。抜歯後は多くの症例で内服は必要なくなります。
サプリメントも新しいよいものがでてきており従来に比べ効果のたかいものがでてきました。ただ体の影響のある副腎皮質ホルモン(ステロイド)でコントロールすることはできるだけ避けたいものです。
それでも痛みのコントロールが困難な場合検討していただく価値のある手術です。