南が丘動物通信

学会ブログ

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腹部超音波実習 20年02月17日

2月10日、17日と、日本小動物医療センター画像診断科 科長 戸島篤史先生の腹部超音波画像診断実習に参加させていただきました。

超音波検査は、臓器や組織の境界で反射する性質を利用しており、さまざまな臓器の異常を検知することができる重要な検査方法です。

基本的には無麻酔で行うことができ、痛みもないため、非侵襲的な検査方法として日常的に使いやすいという特徴があります。

腹部超音波検査では、胆嚢、肝臓、脾臓、腎臓、膀胱、胃、腸、各リンパ節といった非常に多くの臓器をスクリーニング的にみることができますが、それぞれの臓器を画像上に描出するには技術が必要です。

今回の実習ではそのコツを、実際に何匹かの犬に協力してもらい、ご教授いただきました。

少人数での実習でしたので、難しく感じたところやわからないところなどはその場で質問することができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。

まだまだ全臓器を素早くかつきれいに描出するには至りませんが、教えて頂いた技術を日常の診察に活かしていきたいと思います。S.K

2月16日 葉月会 画像診断学セミナー 20年02月16日

2回 猫の腹部画像診断 猫の副腎・膵臓・消化管・リンパ節 

戸島篤史先生

日本小動物医療センター画像診断科科長

 今回は猫の超音波検査についての第2回目のセミナーでした。猫の超音波検査は意外と勉強する機会が多くなく、犬と異なる点も多いために大変ためになりました。

 猫は腸の疾病が多く、特に異物による腸閉塞や消化管型リンパ腫はかなり画像診断が重要な検査になります。腸閉塞の中でもヒモ状異物は緊急性が高く、戸島先生もその重要性を強く説明されていたのが特に印象的でした。また猫の膵臓は描出にコツがあり、何を目安にすれば描出できるか、また異常所見を見極めるヒントなどを多くの画像と共に解説していただきました。超音波検査は毎日行う手技のため、非常に実践的なセミナーとなりました。

T.S.

2月9日 葉月会 画像診断学セミナー 第1回猫の腹部画像診断  20年02月09日

第1回 猫の腹部画像診断

戸島篤史先生 日本小動物医療センター画像診断科 科長

 今回は、猫の腹部エコーに関する診断のセミナーでした。画像診断の中でも、エコー検査は良く用いられているものですが、同時に検査を行う人によって見えかたや捉え方が異なる「主観的」な検査でもあります。今回のセミナーではエコーの見え方でどのような診断になるのかを具体例を交えつつ教えていただきました。例えば、肝臓のエコー所見では「結節orび微慢性」「低エコーor高エコー」などをポイントに見ていきます。異常の割合としては微慢性≫結節でそのなかでも微慢性で多いものは化膿性胆管肝炎、次いでリンパ球性胆管肝炎・肝臓変性、微小血管異形成が続きます。これらは統計上、多いものから並べていますが、多いものを把握し、特徴を押さえることが正しい診断をする第一歩と言えるでしょう。多いものから順に疑い、排除していくことでより効率よく除外診断が可能になります。次に脾臓に関してですが、脾臓はそのまま全体的に大きくなる「脾腫」≫「結節」で「脾腫」のなかでは特に「肥満細胞腫」と「リンパ腫」と呼ばれる腫瘍が多くなっており、犬で見られる「血管肉腫」などの腫瘍はあまり多くありません。よって脾臓が猫で脾臓が大きくなっている所見が得られた場合はまずは血管肉腫よりも肥満細胞腫・リンパ腫を疑うということになります。エコー検査は、問診や血液検査、尿検査などと組み合わせて行うとより正確な診断が可能になり、状態が悪い子のモニタリングや疾病の早期発見にも有効です。今回のセミナーを通してよりエコーの重要性を理解し、今後の診療に生かしていこうと思いました。

K・G