南が丘動物通信

学会ブログ

各種シンポジウム、セミナー、学会参加情報、最新の獣医療などを掲載。

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11/27 志学会内科学セミナー 18年11月27日

石田卓夫先生による、「猫の血液学」についてのセミナーに参加してきました。

連続して講義を受けていく中で、だんだん血液についての知識が深まっていくのを感じています。

「貧血」とは血液中のヘモグロビン(血色素)濃度、赤血球数、ヘマトクリット(血液中に占める赤血球の体積)が減少し、基準値未満になった状態として定義されますが、広義には酸素運搬が障害された状態であり、その症状は程度によって多岐にわたります。

日々の診療で出会うことの多い貧血ですが、その原因からさまざまに分類することができ、それぞれで治療の方法が異なります。

私たち獣医師に必要なことは、貧血の原因を見極め、正しい治療法を導くことです。

今回のセミナーを通して学んだことを活かして、日々の診療に取り組みたいと思います。S.K

葉月会 腫瘍外科セミナー 「肝臓腫瘍の外科」18年11月10日 18年11月20日

1110日 葉月会 腫瘍外科セミナー

演者 酪農学園大学 廉澤

今回は肝臓にできた腫瘍の外科手術に関する講義をしていただきました。肝臓は余剰機能が多くあるため3/4まで外科的に切除することが可能です。しかしながら肋骨や横隔膜で囲まれている臓器であり、視野を確保しアプローチすることが難しい場所にあります。加えて肝臓は動脈、静脈、門脈、胆管といった複雑な脈管をもっており、分葉構造をしています。特に右葉は後大静脈に固着しており、それを傷つけると大出血につながるので手術の難易度は高くなりますその一方で肝臓腫瘍のなかで肝細胞癌は手術によって良好な予後が得られる可能性が大いにあります。

講義では正中切開のみでない傍肋骨切開による視野の確保のしかたCT画像処理による脈管の確認、各葉の手術の動画を見せていただき、大変勉強になりました。当院には超音波手術機(ソノペット)もあり、より安全に手術が行えます。肝臓に腫瘤がみつかった方はまずCTを撮って手術が可能か検討してみませんか。

K.Y

11月17, 18日 第39回動物臨床医学会年次大会 18年11月18日

毎年恒例の、動物臨床医学会年次大会に参加しました。スタッフの大半が参加するため患者さんには毎度ご迷惑をおかけしておりますが、年に一度の大きな学会参加はとても意義があります。

著名な講師による講義だけでなく、たくさんの企業出展、全国の動物病院からの症例発表会などが行われています。当院からも獣医師麩山が「下垂体巨大腺腫を伴うPDH罹患犬にカベルゴリン治療を実施した3例」を発表しました。

印象に残ったのは胸部における肺のエコー検査です。肺エコーは迅速に正確に肺炎や肺水腫を鑑別でき、かつ経時的にその進行や治療の反応性を評価できるのがメリットとなります。また胆のう摘出手術についての講義も、基礎から応用まで、専門家の意見や術式を学ぶことができました。今後の診察や手術に活かしていこうと思います。

T.S