南が丘動物通信

学会ブログ

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10月14日 第27回中部小動物臨床研究会  18年10月15日

10月14日に名古屋ローズコートホテルにて第27回中部小動物臨床研究会が開催されました

今回は発表も兼ねて参加させていただきました。

発表は少し緊張しましたが、無事に終えることができました。

教育講演は 江口 徳洋 先生(Vets Dental & Oral Surgery Office)による

今さら聞けない歯科診療 一次診療で使える視診・触診~口腔内診査」を受講しました。

歯科診療は当院においても診察件数が多く、講演内容も日々の診察からマニアックな内容まで多種多様でした。

明日使える知識を1つ紹介します!

歯石、歯垢が最も付着しやすい部位4つ 

①上顎の第4前臼歯 ②第1後臼歯 ③犬歯の唇側面 ④頬側面

H.F

中部.jpg

葉月会月例会 18年10月05日

猫の血液学

石田 卓夫先生

今回は前回に引き続き、猫の血液学についてのセミナーでした。特に今回は白血球系の評価についてのセミナーでした。いつもは白血球の総数とそれぞれの白血球の割合についてしか注目していませんでしたが、総数に割合をかけたそれぞれの白血球の実数を出すことで絶対的な評価ができることがわかりました。実数を出すことで炎症の有無だけでなく、炎症が慢性的なものなのか、急性に起きているものなのか評価ができます。さらに塗抹を評価し、好中球の形態を評価することで細菌感染の有無もわかり、抗生剤の使用のタイミングもわかるようになることがわかりました。

いつも行っている検査にこんなにも重要な情報が詰まっていることが再確認でき、その情報を有用に利用できるように頑張ります。

Y.N

葉月会 外科セミナー 「ヒスタミンを活用した犬の肥満細胞腫の診断」 18年09月22日

9月22日 葉月会 外科セミナー

演者 酪農学園大学 廉澤 剛

犬における肥満細胞腫は皮膚腫瘍の2割を占めると言われており、予後も様々である。肥満細胞腫とは生理活性物質であるヒスタミンの過剰分泌と言われており、皮膚でおきると蕁麻疹、気道でくしゃみや鼻水、消化管では下痢嘔吐、全身性に蔓延すると循環不全を引き起こすとされている。そもそも肥満細胞は皮膚や粘膜に存在する細胞であり、生体防御としての炎症や免疫反応を担っている。その肥満細胞から放出されるヒスタミンの濃度を測定することで予後の判定に優位であるという報告がある。

血漿ヒスタミン濃度(PHC)1.0ng/ml以上を示す場合、肥満細胞腫の可能性あり

PHC>1.0ng/mlは6ヶ月生存率は42%

PHC>1.5ng/mlは6ヶ月生存率は25%

肥満細胞腫はその見た目から単純なイボやできものと勘違いされやすく、腫瘍の中では悪性の率も高いため、積極的に細胞診断および血漿ヒスタミン濃度の測定により早期発見に繋がると思われます。

H.F

肥満細胞.jpg*肥満細胞