南が丘動物通信

うさぎの赤色尿 11年10月25日

うさぎの赤色尿は生理的な赤色尿である場合と、血尿である場合があります。
生理的な赤色尿はポルフィンと呼ばれる赤系色素が過剰に生産され尿中に排泄されたものです。この場合、尿検査で潜血反応はみられず、特に治療を必要としません。
一方、血尿の場合、尿検査で潜血反応が陽性となり、出血の部位は尿路系か生殖器系が挙げられます。雄ウサギの場合には生殖器からの出血はまれでありますが、雌ウサギでは子宮からの出血が非常に多く見られます。避妊手術を受けていない雌ウサギでは子宮腺癌や子宮粘膜過形成などが多くみられ、血尿の原因となります。また、尿路系からの出血として、尿路結石や腎障害などが考えられます。