南が丘動物通信

シャンプー療法 09年09月21日

犬の皮膚病の原因は様々で、治療法もそれぞれに異なります。
しかし、多くの犬はその強い痒みから自分で皮膚を傷つけてしまい、
1次2次によらず、細菌や真菌の感染を起こしている事がほとんどです。
その場合は、抗生物質を使用する事になりますが、
併用療法として多くはシャンプー療法も適応となります。
単純なイメージですが、お腹の中で吸収されてジワジワ効いてくる内服薬よりも、
ダイレクトに患部で仕事をするシャンプーの方が、効果が高いように思えます。

効果的なシャンプーの方法として、最近、皮膚の専門の先生は
「シャンプーは、①悪いところから②低温のお湯で③全身に行き渡ったら5~10分置く」
ようにと仰っています。

とはいえ、大きな犬だと、シャンプーにかかる手間は非常に大きくかかります。
寒い季節や、持病を抱えている犬だと、シャンプーそのものが負担となる可能性もあります。

やはり、病変に気づかれたなら、掻き壊してしまう前に
なるべく早くご来院頂き、サッと治してしまう
というのが犬にとっては最も楽な方法と思われます。