南が丘動物通信

凍結精液の人工授精に利用する黄体ホルモン測定。 20年03月15日

現在、犬の凍結精液による人工授精を行っております。メリットは①遠方のオスであっても交配可能②優秀なオスの遺伝子を残すことができる。③すでに亡くなっている雄であっても授精可能④ブルセラ等の性病にかかる心配がない⑤交配をいやがるメスでも可能。デメリットは①フレッシュな精子にくらべ排卵の日にちをきっちりとあわせなければ子供ができにくい②内視鏡による特殊な人工授精や手術による人工授精が必要③妊娠の確率は少し低下する。などがあげられます。そのため正確な排卵日のチェックが必要になります。膣スメア検査ではしっかりとした日にちの把握はできません。黄体ホルモン(プロゲステロン)は、検査機器によりかなり誤差がでるため選定が必要だと感じています。最近、他の機器を使用したものの経験が増えておりますが、現段階ではバイダス・ミニだけが世界的にみても今までの実績と証拠に基づいて安心して使用できる検査機器であると考えておりお勧めできるものです。気になる方はお問い合わせください。獣医師からのお問い合わせも可能です。

S.S

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